2014年02月18日

Posted by 哈哈鏡
at 13:18
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本末転倒である

ブログにこんなことを書きたい、とか、こんなブログにしたい、とか、
そういう思いを抱いていると、ぱたっと自分のブログに伸ばす手が逆方向に動き出す。
自分のブログから遠ざかりたくなる百佳taste

最近、ブログ合併症というか、副作用で、
こころや目にに留まる、ちょっとした、ほんの些細なものを見ても聞いても、「ああ、これ、ブログ・ネタだ」
と思ってしまう。
メモ、メモ、・・・となって、目の前のものをゆっくり楽しめない。

これはい良い、ぜひ残しておかねば!!と写真撮影ばかりして、
実際の風景や事柄をじっくり味わえないのと同じだ。

カメラにではなく、自分の生の目のスクリーンに焼き付けておくべきなのに。
本末転倒澳門船飛

雪がしんしん降る光景や、枝から積もった雪が、どさっと落ちる音で、静けさをさらに感じる時でさえ、
ああ、あの映像、あの脚本、あの絵画、あの音楽、あの詩、あの俳句、・・・と、
過去に見たり聞いたりした印象や残像と照らし合わせてしまう、わたし。
答えあわせをするかのごとく。

ちゃんと目の前の美しいこころに響くものをまじっと見て捉えず、さきに、作り物を想像、連想してしまう。
これは、なんだ?
こころの底から美しい生きた花を見て、「ああ、なんと美しい。まるで、造花のように美しい」
と、思ってしまうのに似ている?
造花の美しさにこころ奪われ、いかにホンモノのように美しく作られているかに、うっとり。
(これって、生身の男性が、ホンモノの女性より、ゲームの女の子のほうを真剣に愛せる、というのと似ている?)
こころが、ニセモノや作り物に冒されている?
(わたしは、ゲーム世代ではないのだが)
こころの目が、生きた人間の目ではなく、カメラマンのカメラや、映画監督の目になってしまっているalexander hera wedding


・・・

いつもいつも、自然の中に自然にいるのに、第三者の目が同時進行し、わたしを捉える。

これは、じつは、ものごころついた頃から自覚する、わたしの特質である。
5歳ぐらいの時に、とても不思議に思ったことがある。
なんで、感じた思ったことが、無意識にアタマに連結して、次から次へと浮かび上がるんだろう?
いくらたくさん思っても思っても、感じても感じても、許容量は大きく、ぎゅーぎゅー詰めになることはなく、
キャパには制限がない。
「思い」って、いくらでもどんどん出しても出しても出る、わあ、不思議でおもしろい・・・、と感じた。
「思い」を出す自分と、それを感じる自分がいた。(その頃は、感じる一方で、受け止められなかったが)


その当時は、「思い」が変換されるのは、言葉や文字ではなく、かといって、音楽でも絵でもなく、
ただただ、「思い」がどんどん思いのまま、どこかからアタマに移動していっているような気がした。

小学生の時、とても辛いことがあり、
「自分はなんて辛い小学生なのだろう。家庭が真っ暗って、こんなかんじ?」
と、実社会の舞台にいる自分を見て、ナレーションを入れる、あるいは、ト書きを書く、もう一人のわたしがいた。
これって、正常範囲内ぎりぎりの、軽度の分裂症なんだろうか?


・・・

「映像や音響、芸術がコラボ、融合して、自分の内なる思い、アート観を僕は世界に発信します(そのうち)」
なんて、やすっぽい芸人がテレビで言っていた。
わたしは、寒い~思いで見ていた。

そんなことは、やってから言ってね、と。
人間には2タイプある。
やる前に先に誰かれなく公言し、自分を追い込みプレッシャーをかけ、奮い立たせ、動きはじめるタイプと、
コツコツ努力している間は、やっていることを内緒にして、成功してから発表するタイプ。
有言実行と、不言実行。
わたしは、前者は、失敗したとき、できなかったときが、激しくカッコ悪すぎると思う。
有言不実行は、恥の中の恥。
後者のほうが、断然いい。

極限の、理想の成功した最高の瞬間イメージを、先に言葉に出して公表してしまうと、
あとは、なにが残る?
公表したことより、さらにすごい、期待以上のことをしないと、回りは評価しない。
そんな恐ろしいことは、わたしは絶対にしない。

お金と、人脈(ブレーン)と、理想の熱い思いがあれば、自分のイメージに沿ったことが、ある程度はできるかも知れない。
わたしは、当然のことながら、そんなことは見る側、受ける側の一般素人である。
一般素人は、気楽に、あっちに行ったり、こっちに行ったり、
無責任に、自分の好きなように嗜好に応じて、ふらふらしていればいい。
こんなラクで、負担なく、楽しみがカンタンに手に入れられるなんて、
素人っていうのは、どれだけイイか。素人の特権である。

素人の強み、特典を思いっきり駆使して、存分に楽しみたいと、わたしは貪欲になっている。
で、それが高じて、なんでもプログネタ、なんでも目カメラになってしまっているのか?
まったく、本末転倒である。
素人は素人らしく自分の場所にいるのが、いちばん幸せである。







 
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